2. インターネットとパソコン通信
次にインターネットサービスとパソコン通信サービスを行う上でのシステム構築要領について調査した。
2.1 インターネット
2.1.1 インターネットの代表的なサービス
インターネットとは、インターネットワーキング(相互接続)によって、離れているコンピュータ間でお互いにデータのやりとりができる、通信ネットワーク環境である。
インターネット上ではさまざまなサービスを利用することができる。
インターネットの代表的なサービスとして、以下のものが挙げられる。
代表的なインターネットサービスのイメージを図2.1.1に示す。
? 電子メール(E−Mail)
電子メールは、インターネットでは最もポピュラーなサービスといえる。
インターネットを使える環境であれば、世界中どこにいてもリアルタイムで情報の受信・送信が可能である。
? ネットニュース
ネットニュースは、インターネットを利用するユーザ同士の情報交換の場であり、パソコン通信の電子掲示板と同じような機能を持つ。
ネットニュースはテーマ別にいくつものニュースグループに分かれており、インターネットに接続していれば、誰でも記事を読み書きすることができる。
? ファイル転送
インターネット上にある特定のサーバからファイルを取得するサービスで、単に「FTP」と呼ばれる。ファイルの送信を行うことも可能である。
? ワールドワイドウェブ(WWW)
ハイパーテキスト形式の情報検索・提供システムである。
ハイパーテキストとは、文中の特定の語句のと他の文中の語句とを関連づけ、相互に補完しあうようにすることによって、情報検索を容易にする構造を持つテキストのことである。
WWW上では、文字情報に限らず、音声・静止画・動画といったマルチメディアデータを処理するため、視覚や聴覚に訴えた高度な情報を提供することが可能である。
検索する情報は、インターネット上のWWWであればどこでもよく、まさに世界規模での情報検索・参照が可能なシステムといえる。
? その他
これらのサービス以外にも、遠隔地にあるコンピュータを自分のコンピュータのように操作することを可能とした、「telnet」とよばれるリモートログインサービスや、インターネット上の膨大な情報から目的の情報を検索する情報検索サービス(ゴーファー・ウェイズ・アーチー)等のサービスもある。
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